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| 氏名 | 葛城 ミサト |
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| 生年月日 | 1986年12月8日 (29歳) |
| 階級 | 一尉、12話より三佐 新劇場版では二佐 |
| 所属 | 戦術作戦部作戦局第一課(TV版) |
| 親族 | 父 : 葛城博士(死亡) 母 : 言及のみ |
葛城ミサト(かつらぎミサト)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物の一人。声優は三石琴乃。
特務機関ネルフ本部戦術作戦部作戦局第一課所属。役職は第七話までは作戦部長、第八話からは作戦(一)課長と呼称される。設定的にははっきりしていなかったのが、最終的に後者に落ち着いたと思われる。また、作戦本部長を兼任。階級は当初一尉、第拾弐話『奇跡の価値は』より三佐に昇進。新劇場版では二佐。
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父である葛城博士はS2機関の基礎理論であるスーパーソレノイド理論の提唱者であり、南極の白き月に眠るアダムを調査する葛城調査隊を組織した。当時14歳であったミサト自身は、研究一筋で家庭を顧みなかった父を嫌っていたはずなのに、なぜか南極に同行している。セカンドインパクトに目の前で遭遇し、腹部に大怪我を負うものの(傷跡が2015年現在まで残る)、父に脱出用カプセルに乗せられたために調査隊ただ一人の生存者となる。セカンドインパクトから少なくとも2年間は失語症になっている。嫌っていたはずの父が身代わりとなって自分を救ったという事実は、その後のミサトの人格形成に大きく影響を及ぼす結果となった。父の形見として十字架のペンダントを身につけたり、使徒を「父の敵」として捉えていたりと、ファザーコンプレックス的なものを抱えている。
外見的特徴としては、腰まで届く紫がかった黒髪と、グラマラスで見事なプロポーションを誇る。身長は第八話『アスカ、来日』に見られるIDでは163cmとあるが、作画上は172cm前後に描かれる。また日常生活の能力はいささか疑問符が付くことが多く、無類の酒好き。冷蔵庫は「ヱビチュ」や「BOA」といった缶ビールに占拠され、ダイニングキッチンには種々の酒瓶が並ぶ。自室に自動車のポスターを貼るほどの自動車好きであり、愛車はルノー・アルピーヌA310で右ハンドル電気自動車と左ハンドルガソリンエンジン車の二台を所持。また第七話『人の造りしもの』ではフェラーリ328を駆る。
ファンによる戦闘指揮官としての評価は様々である。個々の戦闘における戦術の問題点を指摘して無能とする向きがある一方で、ヤシマ作戦(対ラミエル)や旧伊東沖遭遇戦(対ガギエル)での作戦立案能力を高く評価して有能と結論付ける向きもある。エヴァンゲリオン初号機の暴走という不確定の要素が大きく起因したとはいえ、結果的に全ての使徒を殲滅していることは事実であるから、少なくとも劇中では対使徒の特務機関の指揮官として優秀な戦歴を収めたと評価されていよう。また劇場版第25話『Air』では戦略自衛隊の兵士を拳銃一丁で蹴散らしてシンジを救出しているところから、個人としての戦闘能力は相当優秀であることが証明された。
総司令碇ゲンドウ・副司令冬月コウゾウの両名が不在であるときは、一介の課長に過ぎないミサトがネルフ本部の最高責任者となる。これは戦術作戦部長や作戦局長といったミサトの上司にあたる役職が劇中で設定されていないためか、またはミサト本人が作戦本部長を兼任しているためかは定かではない。日向マコトが直属の部下のように描写されており(ただし所属自体は異なる)、彼に恋愛感情を抱かれている。
赤木リツコと加持リョウジとは大学時代からの腐れ縁である。本編中盤以降は、職務においては秘密主義であくまで冷静沈着なリツコと対立する場面が増えるものの、基本的には親友として良好な関係を維持しており、劇中では幾度も自宅に招いている。加持リョウジとは大学時代に恋人関係であったが、無意識のうちに加持に父の面影を見出していたことに気づいたため、「他に好きな人ができた」と嘘をつき別れた。ドイツにいた加持がアスカと共に来日し、そのまま本部に出向するようになると再び関係を持つようになった。
シンジとの関係は複雑であり、公式の場では「シンジ君」と呼ぶが、プライベートでは「シンちゃん」と呼ぶ。年齢的に姉と母の中間になるが、一方で総監修と銘打ったクロニクル等、いくつかの公式資料において度々ミサトがシンジに対し恋愛感情も持っていた事が示唆されたり、2人の関係は一言で説明が出来るようなものではない。『母親と息子。姉と弟。恋人同士。大人と子供。上司と部下。…そんな微妙な関係の二人』(「劇場版Air/まごころを君に」のパンフレットより抜粋)
姓の「葛城」は帝国海軍雲龍型航空母艦三番艦「葛城」から。名の「ミサト」は漫画『あいつ』(著:成田美名子)の登場人物「泉みさと」から。
ファンフィクション(FF)の特に断罪物やキャラヘイトというジャンルで、しばしば俎上に上がるミサトの性格であるが、元々は庵野秀明の意向で、年齢こそ30に近いが中身は子供で、シンジ達を監督する立場ながら悩みは同じ地平で抱えている、というキャラ造形をされている。「本当は30代(の視聴者)にこそ見て欲しい」という庵野の希望の故か、「大人になりきれない大人」の象徴的なキャラクターたることを意図したのであろう。
自室に自動車のポスターやパーツを飾り、高級スポーツカーを乗り回すカーマニアの設定が生まれた背景には貞本義行を代表とするGAINAXのスタッフ陣の影響が大きい。
FFにおけるミサトは、他のキャラクターに比べ多彩な描かれ方をする。
断罪物の場合、ゲンドウと並んで断罪対象にされることが際立って多く、その場合にはほとんどの作品において、私怨で子どもたちを駒扱いする無能な人物として描かれる。比較的新しい断罪物というジャンルの成立で、最大の被害を被ったキャラクターであるといえ、「牛」という蔑称さえある。ミサトを断罪の対象とすることについては、前記のキャラクター造形の項で述べたような本来のターゲットである30代ではなく、日常的に大人に対し不満を持っているであろう若年層の支持が厚い傾向にある。
一方、逆行物や本編再構成物の中にはは、子どもたちを戦地に赴かせることに罪悪感や悔悟の念を持たされている作品も多い。
学園物では、本編最終話『世界の中心でアイを叫んだけもの』の影響からか、教師の役が割当てられることが極めて多い。本編での性格・私生活の描写を反映してか問題教師とされていることがしばしばだが、生徒受けはいいように描かれている。尚、最終話ではホームルームしか描写されていないため、教えている教科に関しては自由に設定されていることが多い。理系の人間の代表ともいえる赤木リツコ、伊吹マヤも教師として登場することも多く、また根府川先生が数学の教師だったことから、国語・英語・社会科等の文系教師とされることが多い。高い身体能力を買われて、保健体育の教師とされることもあり、ギャグ物では保健の授業で性教育がらみの下ネタを連発するものまである。FFではないが、漫画版『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd』では家庭科の教師を務めている。この設定はこれまでにあまり例がなく、しかし逆に学園エヴァらしい自由さを醸しだし本編と対照的な世界観を象徴する、作者林ふみのの好設定であろう。
18禁物では、ショタコンとして描かれ、シンジと関係を持つ場合が多い。これは原作においてシンジを自宅に住まわせたことからの連想であろう。なお、本編での描写から巨乳と設定される作品は(非18禁作品を含めて)極めて多い。
「料理が出来ない」「極度の味音痴」という、本編での描写を拡大解釈した設定がジャンルを超えて広く使われており、「ミサトカレー」というFF用語すら生み出している。また、ルノーやフェラーリを乗り回している本編及びコミック版の描写から、健全(?)なエンスージアストとされる作品もある一方、平然と飲酒運転をする、スピード違反をする、暴走族まがいの運転をする、以上の犯罪行為をネルフの特務権限をかざして揉み消すといった問題ドライバーとして描かれる事もある。