第3新東京市(だいさんしんとうきょうし)とは、現在の神奈川県足柄下郡箱根町付近に位置する新世紀エヴァンゲリオンの舞台である日本の架空の都市である。略称はTOKYO-3。
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2001年より首都となった第2新東京市に代わる次期首都として、2004年に第二次遷都計画が国会で承認、採択。更にセカンドインパクトの影響で海没した旧小田原市海上に、SSTOの発着可能な第3新東京国際空港、及び新横須賀港を建設し、経済の中心地となる事を目指して、2005年、神奈川県足柄下郡箱根町を中心に芦ノ湖北岸(現在の同町元箱根字湖尻から仙石原に跨る地域と推測される)において、翌年、着工を開始、新首都建設がスタートした。これが第3新東京市である。整備事業は2000年末から建設されていた人工進化研究所、及びジオフロントの整備を含め、2015年を目処に全7次建設に分けて完工を目指した。建設費用は工期15年の推定50兆円。
上記のような次期首都という題目は日本政府の予算で建設するための方便であり、その実態は使徒迎撃専用擬装要塞都市であった。(さらに言うなれば、ゼーレによる人類補完計画遂行のための施設であった)。そのため、エヴァ射出口、電源供給、武器弾薬の補給、支援火器を内蔵したシステムビルが都市中央に林立し、周辺にも多くの迎撃施設が配備されている。有事には都市中央部の超高層ビル群(重要施設)を地下(ジオフロント天井部)に収納、戦闘形態へ移行することが可能。第拾七話において碇ゲンドウの「第七次建設ももうすぐ終わり、完成が間近」との台詞から、使徒襲来を迎えてなお未完成であったことが分かる。
箱根が第3新東京市計画の場所に選ばれたのは、中にリリスを有するジオフロント(黒き月)の直上という理由による。リリスを目指して使徒がこの地に襲来することが分かっていたからである。
都市の住民は基本的にネルフ関係者とその家族であると思われるが、使徒襲来後は疎開が進む。アルミサエル戦における零号機の自爆により大部分が消滅、芦ノ湖の水が流れ込んで水没した。
なお、漢数字を好んで使うエヴァではあるが、時にアラビア数字が正式名称に使われることがある。第3新東京市はその典型である。
市街地の規模は東西、南北各2~4kmとかなり小さい。行政区域としての第3新東京市はほぼ現在の箱根町なのであろうが、市街地部分は自転車でもあっという間に端までたどりつくレベルである。ちなみに日本で最小面積の市は埼玉県蕨市で5.1平方キロであるが、それよりも狭い。
第3新東京市は、芦ノ湖から北方に向かって碁盤状に整備されている。一つのブロックの一辺は375mで、芦ノ湖上に突き出している半水上都市部を含めて北に9ブロック、南北方向に約3.7km。東西方向には最大6ブロック、約2.3kmとなっている。各ブロックの境界線は雨水などの排水路になっていて、4つのブロックが集合している場合は、その交点に貯水池が設けられている。集光ブロック(半水上都市の上、2ブロック)を除いた部分は、中央部に6車線(片側3車線)の道路が設けられており(旧市街地では片側2車線の4車線)、新市街地の路面上にはエヴァ地上射出用のエレベーターが設置されている。一部道路の先には車両がジオフロント内に進入する為の無人ゲートが設置されていて、その配置は東側に3ヶ所。西に1ヶ所、南に2ヶ所である。各ブロックにはビルに擬装されたエヴァ支援用の兵装ビルが設営されており、探査システム、防衛用兵装システム、エヴァ地上射出用リフト・ビル、武器弾薬用格納庫、外部電源供給用ソケット収納ビルといったさまざまな種類がある。
別名、中央ブロック。中心から東西南北に4ブロックづつの計9ブロック(十字状)の部分を指し、有事の際にはそこに林立する重要施設群を地下・ジオフロント天井部に収納する事が可能になっている。昇降ブロック、最重要区画と呼称されることもある。
旧市街地は新市街地以外の12ブロック(集光ブロック、半水上都市部を除く)、及びその周辺にある斜め45度に傾いた長方形の区画整理部を指す。劇中の2015年度現在では、用意されている区画整理部の一部は未だ市街化されておらず、更地のままになっているものも見られる。
芦ノ湖面にブロックの半分が突き出ている、第3新東京市最南端のエリア。ドーム上に設計されており、港のような係留場もうかがえる。中心地側の2ブロックにはジオフロントへ電力を供給する為の集光ブロックが存在する。
市内に於けるネルフ本部直上の区域であり、十字に並んだ新市街地ブロックの要の位置に当たる。
公共交通機関としては第3新東京環状第7号線が劇中に登場する。桃源台を始め、仙石原、長尾峠などの郊外を中心とし、多くの住民の足となっているようだ。登場する駅、地理的背景から、現在の箱根登山鉄道並びに箱根登山ケーブルカー(鋼索線)の一部を再整備、拡張したものと考えられ、停車駅は『新箱根湯本⇔塔ノ沢⇔大平台⇔宮ノ下⇔小涌谷⇔彫刻の森⇔強羅⇔仙石原⇔乙女峠⇔第三新東京⇔桃源台⇔元箱根⇔箱根町⇔畑宿』を循環しているものと推察される。リニアモノレールであるが、振動は多い。
また、箱根ロープウェイ、駒ヶ岳ロープウェイも現存であり、防衛線として機能している。
その他、新箱根湯本駅までリニア式小田急ロマンスカーが敷設されており、第3新東京市~新厚木間を結ぶ政府専用特別急行列車が走っている。小田原には第3新東京国際空港と新横須賀港が存在し、これらが海路/空路との接続を担っている。
劇場版では新中央線(車両はE233系車両だと思われる。)や赤色に紅色のラインが入ったモノレール(車両は北九州モノレールと酷似している。)が登場する。
シンジを始めとするEVAパイロット、及びその選抜候補者が保護されている。仙石原高原北東部に位置している。
ミサト、シンジらが住むマンション。仙石原西に位置している。
正式名称ではない。市郊外に放置され解体が進んでいる大型居住区。第3新東京市建設時に建てられ多くの労働者たちが暮らしていたものと思われる。このうち一棟の402号室には綾波レイがひとりで住んでいる。
新旧市街地を中心に各周辺都市にも設置され、少なくとも334個存在するようだ。ジオフロント内にも複数設置されており、これらは建設初期から整備されていた。
周辺に建設された使徒迎撃用施設である。ミサイル発射施設から銃撃施設まで多数存在する。一部、戦艦の3連装砲塔や艦船用の大量の単装砲、パトリオットまで収納している。
光学・電波・超音波などの各種レーダー、観測機器が存在し、ここから観測データがNERV本部へ送られる。劇場版において、光学観測施設は真っ先に戦略自衛隊に破壊された。
第3新東京市地下とジオフロント表面部に整備されている強化シールド隔壁層で、全22層から構成される。
第3新東京市地下に存在する主にNERV職員を対象とした居住区。当初、シンジは第3新東京市地下F区第6番24号に住むはずであった。
第3新東京市内の水路に架かる小さな橋。東京都中央区新川と江東区深川を結んで隅田川に架かる「永代橋」に因んだものと思われる。なお、橋を渡った突き当りにはタバコ屋がある。
第3新東京市とジオフロント(ネルフ本部)を結ぶ、乗用車運搬用のカーゴトレイを搭載した輸送列車。リニアモーターによる駆動でジオフロント内部を走行する。7両編成で1両に7台が積載可能。
定例評議会が存在し、第3新東京市議会が主催している。普段はゲンドウも出席するが、冬月が代理で出ることもある。第拾参話『使徒、侵入』冒頭の冬月コウゾウのセリフで市政はSuper Computer MAGI Systemが行っていることが言及されているが、市議会で話し合われた議案はMAGIに提案され、審議された決議は議会に差し戻されるという記載が、2006年7月15日創刊の『エヴァンゲリオン・クロニクル』第1巻の模式図で確認できる。この模式図によると市議会の定例会召集の権限は通常の自治体であれば市長が担うが、本模式図によるとNERV司令官となっている。つまり制度上碇ゲンドウは第3新東京市の市長を兼任しているものと考えられる。
また、第3新東京市にはNERVのための条例(本編中では特例というものも併記されていたが、これは日本政府によるものと思われる)があり、上記の市政体制と伴い国連直下組織であるNERVを抱える第3新東京市の特異性を示している。
なお、本編では防災課、施設課、さらには技術研究本部と呼ばれる部署が存在することが明らかになっている。
AfterEOE物やパラレル物などを除くと、ファンフィクション(FF)の舞台とされることが多い。しかしながら現実の箱根の地理を生かした描写がなされることは比較的少ない。これは本編中に箱根であることを意識させる描写が少なかったことに起因するものと思われる。作者が箱根の地理に疎い場合が多いのも原因と言えなくもない。