特務機関ネルフ

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ネルフ
ネルフ・シンボルマーク

特務機関ネルフ(とくむきかんネルフ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の組織。国際連合直属の非公開組織であり、超法規的国際武装集団である。単にネルフNervと呼ばれることもある。総司令碇ゲンドウ。名称の"Nerv"はドイツ語で、神経を意味する。

目次

成立

2010年、ネルフはその前身組織であるゲヒルン解体と共に、赤木ナオコ博士を除くゲヒルンの職員をそのまま移籍する形で成立。以後2015年に至る。

目的

使徒(Angel)と呼称される敵性体の調査・研究、およびその殲滅が主な任務である。また関連して予測され得るサードインパクトを未然に防ぐという大義名分の下に、広範囲な特権を与えられており、さらに第3使徒サキエルの襲来以後は、国連軍から使徒殲滅の戦闘指揮権をほぼ全面的に移譲されている。試作兵器の徴発、事後処理である報道管制、住民の避難命令の発令なども行う。

一方、上記の内容の裏側には、上位組織である秘密委員会、人類補完委員会を通して、ゼーレによる人類補完計画遂行のための組織という面も持ち合わせていたが、これらは極秘事項であり、一般はもちろんのこと職員にも知らされていなかったようである。

本部第3新東京市地下のジオフロントにある。また、海外支部が複数存在し、劇中では少なくともアメリカ第1支部アメリカ第2支部ドイツ第3支部が確認されている。


シンボルマーク

ネルフのシンボルマークの右上にある葉の意匠は、イチジクの葉である。イチジクの葉は旧約聖書『創世記』において、知恵の実を食べてしまったアダムとイブが、その結果羞恥心を知ってしまい、局部を覆った葉である。このことから、「知恵の実」=科学力を持った存在、すなわち人類を象徴していると思われる。また、人類が背負う原罪そのものを象徴しているとの見解もある。そして中央部に、組織名である「NERV」が配置され、さらに下に半円形で配置された文章は「GOD'S IN HIS HEAVEN.ALL'S RIGHT WITH THE WORLD.」という19世紀の詩人ロバート・ブラウニングの『ピッパが通る(Pippa Passes)』という詩の一節からの引用。日本語の訳は「神は天に在り。世は全て事も無し」。

組織図

ネルフ内部の組織についてはその全容が語られることはない。企画書を元に本編での描写を追加していけば、おおよそ次のようである。

  • 上部組織:国際連合人類補完委員会
  • ネルフ本部(日本本部)
    • 総司令:碇ゲンドウ、副司令冬月コウゾウ
    • 管理部
      管理局一課(人事)、二課(訓練)、三課(施設)、四課(補給)
    • 戦術作戦部
      作戦局一課(作戦担当)、以下は不明。兵站・情報通信などの担当部局が存在?
    • 中央作戦司令部
      作戦局一課が存在するが、詳細は不明。(通信、各セクションの指示、関係各省への連絡など?)
    • 科学調査分析部
      調査局一課から六課まで(多種に亘る調査、研究など)
    • 技術開発部
      技術局一課(エヴァ素体担当)、開発局二課(材質工学担当)、三課(電磁光波兵装担当)、四課(誘導兵器を含む通常兵装担当)
    • 総務部
      総務局一課(会計)、二課(広報)、三課(不明)、四課(不明)(人事、厚生、給与など?)
    • 保安諜報部
      保安局(本部内・第3新東京市の警備)と諜報局に分かれる。諜報一課(情報収集)、二課(要人警護)、三課(特殊工作)
    • 特殊監査部
      ネルフの職務進行状況を監査し委員会に報告するというのが名目であるが、実態は無きに等しく、加持リョウジのためのダミー部署。
    • 医学部
      中央病院(第一脳神経外科病棟と緊急処置室がチルドレンの入院先である)
    • 松代第2実験場
    • 富士第3試験場
  • 支部

本部と支部の関係

本部と支部という名称からは、支部は本部の指揮監督に服するものと思われるが、

  • ネルフ米国支部は本部の反対にもかかわらずエヴァを勝手に建造した(第拾七話『四人目の適格者』で言及)
  • 第25話『Air』においてネルフ支部が管理すると思われるMAGIクローンが、ゼーレの意を受けネルフ本部のMAGIオリジナルに対して攻撃を仕掛けた

ことなどから、本部と異なり実質的にはゼーレや所在国政府の影響下に置かれていることが伺える。ちなみにこのことを利用してネルフ本部に敵対する支部の人物と言うオリジナル・キャラクターを創造しているファンフィクション(FF)もある。

企画書との差異

  • 企画書では人工進化研究所がネルフと並立して存在し、人類補完計画などの研究を担当する。ネルフは対使徒に特化した組織で、ゲンドウが両組織のトップを兼任。
  • 特殊警備部・警務部が存在するが、これらは本編では保安諜報部にその性質を吸収させた模様。この段階では保安諜報部は委員会直属の特殊機関であった。
  • 二つの「研究所」を持ち、「特務部」の殆どが第2研究所へ出向している。

本編での主要部局以外への言及

  • 第弐話『見知らぬ、天井』で赤木リツコの台詞に「広報部」が出てくる。
  • 第七話『人の造りしもの』で総務部二課が内務省に対し提出した「使徒と呼称される物体及び人類補完計画(仮称)に関する第1次中間報告書」が日本重化学工業共同体へ渡っている。
  • 第九話『瞬間、心、重ねて』で科学調査分析部二課が第7使徒イスラフェルの状況分析報告書を提出している。
  • 同じく第九話で総務局三課が、イスラフェルに敗北し活動停止した初号機弐号機の写真を撮影している。
  • 第拾七話『四人目の適格者』で日向マコトの台詞に管理部・「調査部」・総務部が出てくる。
  • 第弐拾弐話『せめて、人間らしく』でS2機関を取り込んだ初号機が「監査部」によって凍結されている。

各種組織との関係

ネルフは、国連直下の組織でありながら、他の国連管轄組織とはその扱いが大幅に異なる。その点に留意し、各種関連組織との関係を以下に記述する。

日本政府との関係

特務機関ネルフは、その任務内容の特異性もあいまって超法規的措置をとる権限が認められている。これらは、日本政府特例として認めているもので、法的に保護すらされている。現に、ヤシマ作戦においては、その決行に全面的に協力している。しかしながら、その強権からか、日本政府はネルフのことを快く思っておらず、日本政府とネルフの関係は必ずしも良好とはいえない。また、日本政府は、国防省下に在日国連軍とは異なる独自戦力、戦略自衛隊を有しているが、ネルフは戦略自衛隊に対しては指揮権を発動しておらず、また戦略自衛隊も使徒殲滅作戦には参加していない。

国連との関係

作中での国連は、現在の国連とはその規模、権限も大幅に異なり、事実上、世界連邦政府といっても過言ではない。ネルフは、上位組織である人類補完委員会国連理事会へその予算の請求を行っており、予算面では文字通り国連直下である。本編中の情報からは、この国連「理事会」が現・国際連合における安全保障理事会のことを指すのか、あるいは別の理事会をさすのかは不明であるが、予算承認に関わっている国がアメリカドイツ中国といった大国が関わっていることから国連内でも最高レベルの意思決定会議であることが伺える。一方、国連軍より使徒殲滅作戦の指揮権を委譲されていたり、あるいは国連軍太平洋艦隊にてエヴァ弐号機の輸送を護衛させるなど、ネルフの権限も国連内部ではかなり強力である。

第3新東京市との関係

現在の神奈川県箱根町に位置する第3新東京市地下にネルフ本部を抱えるため、第3新東京市はその行政から住民までネルフの大きな影響圏のもとにある。特に、行政に関しては市議会はあるものの、その全ては事実上MAGIが担っており、形骸化しており、市議会はその決定に従っているに過ぎない。ネルフのために各種条例が整備されている。

新劇場版におけるネルフ

新劇場版においては、ネルフのシンボルマークは改められ、山下いくとによる「皮を剥かれたリンゴ」をモチーフとしたものになった。

基本デザインは大別して二つであり、それぞれ二つのサブタイプを有し、都合四種類のマークが使われている。

  • リンゴモチーフ
    皮を剥かれて逆さまに配置されたリンゴに白抜きでイチジクの葉があしらわれており、NERVのロゴタイプはリンゴの左にある。これには『GOD'S IN HIS HEAVEN ~』の字句がリンゴの左側、NERVの文字の下にあるものと、リンゴの右に字句があり全体として横長になったものの二つのサブタイプがある。
  • イチジクの葉モチーフ
    旧来のシンボルマークに近いデザインのものだが、NERVの書体や文章の文字の大きさが異なる。こちらにはリンゴがホログラムのように色分けされたリンゴを描いたパターンが別に存在する。