性転換(せいてんかん英:transsexual)とは、Fan Fiction(FF)において「登場人物の性別がなんらかの原因により変わった」という設定のこと。そういった設定を取り入れた作品を性転換物(TS物、TSF(TS Fictionの略) 等)と呼ぶ。
新世紀エヴァンゲリオンのFFにおいても、何らかの原因(作品内で描かれないことも多い)で登場人物――圧倒的大多数において碇シンジ――が性転換する作品が多数存在する。なお「登場人物の性別が逆である」という設定も性転換に分類されることがあるが、言葉の本来の意味では性別入れ替え、ジャンルとしては性別入れ替え物と表現されるべきである。
シンジの性転換をベースとした作品の場合、本編分岐物と重なる場合が多い。ディラックの海に飲みこまれたり、シンクロ率の異常な上昇によって初号機に取り込まれるという、前提条件としてはこの上ないシチュエーションが用意されているためである。
性転換の語義どおりの意味は、性別が変わること。生物界では或る種の魚類や両棲類に多く見られる。例えばホンソメワケベラは雄1固体に大して雌10固体程度の比率でハレムを形成して生活するが雄がいなくなると、ハレム内の雌の中で一番大きい個体が性転換して雄になる。
人間においては、性同一性障害その他の理由により、手術によって男性、もしくは女性の外見を得た場合、通常生殖能力を喪失する処置を伴うため、生物学的な意味での性転換とは言い難く、あくまで社会的な認知の変更、および外見の変更による自己認知の変更、初対面の人への第一印象の変更等を徹底させるものに過ぎない。医学的にはこれを「性の再判定」と呼ぶ。
まれに男女両方の生殖器を持って生まれながら社会的にはその一方の性としてのみ認知されていた人が、手術によってもう一方の性を選択し、その性別の人間として子どもをもうけるという事例もあるらしいが、そのような場合は性転換に含まない。
古来ギリシャ神話では、賢者ティレシアスが青年の頃、蛇を杖で打ったことが原因となり女になったという記述が存在する。また同神話には女から男への性転換も描かれており、フィクションにおける性転換は古来より存在していた。