使徒(しと)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』の作中に於いて、侵攻を繰り返す謎の存在の事。英語では"ANGEL"と表記されているが、企画書では直訳で"APOSTLE"とされていた。
その正体や目的は一切不明であるが、国連が隠蔽している情報によればセカンドインパクトは使徒によって引き起こされたとされており、国連や各国の指導者は使徒を危険な敵性体であると認識、次なるインパクトを防ぐため、特務機関ネルフを設立し、使徒の研究、迎撃を行っている。
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使徒は様々な形態、能力を持つため、そもそも何をもって「使徒」と呼んでよいのか自体がある種の疑問であるが、共通する特徴として、ATフィールドという非常に強固な防壁とS2機関と呼ばれるある種の永久機関を持っている事が挙げられる。
特にATフィールドは、一般の兵器による攻撃をほぼ無意味にしてしまうほど強力なものである。同じフィールドを発生させ、使徒のフィールドを中和し無効化できるエヴァンゲリオンのみが対使徒戦に有効な兵器とされる理由もこの存在による。
劇中ではパターン青という性質が使徒かどうかの判別に利用された。
第伍話において、第4使徒(後にシャムシエルと命名される)の解析を行った赤木リツコは、第4使徒の肉体は粒子と波の二つの性質(電磁波である光と同じ性質)を持っていること。また第4使徒の「固有波形パターン」なるものは人間(ホモサピエンス)のDNAと99.89%一致していると述べた。しかしそれが何を意味するかは劇中でも解析不能とされ、謎のままであり、他の使徒も同様であるかは不明である。(ちなみに2003年に完了したヒトゲノム計画により人間のDNAの個人差をみると99.9%一致していることが判明した。ただし2004年にはDNAは人種差など約10%程度異なる事などがわかるなど研究の進展によりDNA・遺伝子概念・セントラルドグマ理論の再考が求められている。)
最終的に明かされた第3~17使徒の正体は、アダムから生み出された存在であり、人類(第18使徒)とは別系統の生命体である、とするものであった。一方で人類などの既存の生命種は、アダムと同格の存在であるリリスから生み出されたものであり、両者の基本的な違いとして、人類が多数の個体が集まって種を構成する群体生命であり、知恵の実を持つのに対し、使徒は単体で一つの種である単体生命であり、生命の実=S2機関を持っているとされている。
第17使徒である渚カヲルによれば、使徒の目的は、自らを生み出したアダムに回帰することであるという。そしてその結果として引き起こされるサードインパクトによって、人類は滅びることになるとも明かされた。
ファンフィクション(FF)では原作とは違う能力や行動を見せる使徒が書かれる例がある。
特に多いものは原作の使徒をよりパワーアップさせたもので、逆行物やスパシン物によく見られる。
本編の描写から、使徒の侵攻は一度に一体とする説があり、多くのファンフィクションでは使徒の侵攻は一度に一体である。逆行物、本編再構成物と言ったジャンルでは、一部に複数使徒の同時侵攻を扱っているものもある。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd』でも複数使徒の同時侵攻が描かれているが、ゲームの主題が「碇シンジは綾波レイと惣流・アスカ・ラングレーのどっちが好きか」という選択を楽しむものと化しているため、ネルフ側のエヴァンゲリオンが五機同時展開されることと相まって、取って付けたような印象がある。
人間とより積極的にコミュニケーションを行わせる例もある。作品によっては人間になることもあり、この様な設定は言葉の本来の意味から言って正確な表現か否かは別にして擬人化と呼び慣わされている。この内、若い女性の姿をとるものを使徒っ娘と呼ぶ。2006年3月は、GAINAXとウエーブのコラボレーションにより、少女に擬人化した使徒をフィギュア化する企画「使徒XX」がスタートする。
また、まったく新しい使徒を考え、より多様な戦闘、物語の展開を行おうとする例もあり、こうした使徒はオリジナル使徒と呼ばれている。
新世紀エヴァンゲリオンRPGでは数えられぬ使徒として、本編に登場しない使徒を作ってゲームに意外性を出すことが認められている。