リリス

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リリス(英:Lilith)は、特務機関ネルフ本部の地下最下層ターミナルドグマで、十字架に磔にされている巨大な人型の物体。「白き(白い)巨人」とも呼ばれる。作品中盤での加持リョウジの発言によればこれは第1使徒アダムであるが、これを上書きする形で渚カヲルことタブリスが巨人の正体をリリスであると見抜くシーンが第二十四話に存在する。

目次

[編集] 概要

顔面にゼーレの紋章であると思われる七つ目が描かれた覆面を被せられている(ゼーレがこの仮面をかけたのか、それとも発見当時から仮面があったのかは不明)。下半身が存在せず、かわりに疱瘡状の突起がいくつかあり、そこから人間の下半身状の突起が生じている。のちにエヴァンゲリオン零号機によって、南極で回収されたロンギヌスの槍を胸に突き立てられた。ビデオ版第22話『せめて、人間らしく』の追加カットでは、アラエル殲滅のためロンギヌスの槍が抜かれると、急激に下半身が復元する。

リリスの魂については、地下に貼り付けられている肉体と分離させられ、魂の生まれなかった綾波レイの体に移されたようだ。劇場版第26話『まごころを、君に』において、レイとリリスの再会シーンではレイが「ただいま」、リリスが「おかえりなさい」と意識を交わしているのはこの理由による。

E計画の別名が「アダム再生計画」であるように、基本的に人造人間エヴァンゲリオンは第1使徒アダムを基にして作られたものである。しかし、劇場版第25話『Air』でキール・ローレンツが述べるところによれば、初号機は唯一のリリスを元としてつくられたとされている。

ビデオ版第24話『最後のシ者』の追加カットでのゼーレの台詞「偽りの継承者である黒き月よりの我らの人類、その始祖たるリリス」より、人類はリリスより生まれ出たものと捉えることができる。

アニメの中ではターミナルドグマに存在している白き巨人「リリス」が第2使徒であることが明言されなかったため、および番組制作途中段階での設定では白い巨人=アダムとされていたために、リリスが使徒であるか否かについての議論がファンの間で発生した。明言は決してされなかったものの、葛城ミサトが人類を18番目の使徒と呼んだこと、渚カヲルが人類をリリンと呼んだこと、及び上記のゼーレの台詞から、作品はリリス=第2使徒を前提に作られたと考えられる。その後、さまざまな関連作品の中でリリスが第2使徒であることが明示された。

[編集] 劇場版でのリリス

[編集] 旧劇場版(旧世紀版)

テレビ版本編の第弐拾弐話『せめて、人間らしく』で、ターミナルドグマのリリス(当時はアダムだと認識されていた)からロンギヌスの槍を引き抜いた際には下半身の急激な復元を表す描写がなされていなかった。後に『DEATH』で急激な復元の描写が追加され、ビデオ版等でこの映像を使って描写が補完されるにいたった。

[編集] 新劇場版

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』では、描かれ方が大幅に異なる。以下に列挙する。

[編集] 『新世紀エヴァンゲリオン2』での補足

ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、リリスの設定が大幅に追加された。リリスを第2使徒と明言した上で、アダムと同様に第1始祖民族によって地球にばら撒かれた生命の種の一つであり、黒き月に入ったリリスを地球まで運んだ入れ物が地球と激突したことによりジャイアントインパクトが起きたとする。リリスから生まれた生命はやがてサルやイルカ、人類となった。そして、リリス由来の人類は第1使徒アダム由来の使徒との生存競争に晒されることとなった。

また。ネルフ本部に侵攻して来た使徒はアダムではなく、初めからリリスを目指していたとされる。使徒がアダムとリリスのどちらかでも接触すれば、サードインパクトすなわち全生命のリセットが生じるという設定が追加されたためである(もっとも全ての使徒がリリスとの接触を目指したわけでもなく、アダムを奪還しようとするもの、単にリリスを破壊しようとするもの、何も目的のないものもあるとする)。

最後の設定については、少なくともアニメでリリスの元に辿り着いた使徒はタブリスだけであり、そのタブリスについては魂がアダムという特殊性から、この部分の解釈については肯定否定両説が錯綜している。なお、白き巨人がまだアダムであった脚本第一稿では、カヲルは自らアダムに飛び込むそぶりを示すことでシンジの決断を促している。また、ゲーム『シークレット オブ エヴァンゲリオン』では、シンジの頼みに応じてカヲルがリリスと接触し、サードインパクトを起こすシナリオがある。

[編集] 本義

8~11世紀の書『ベン・シラのアルファベット』が最古の記述であり、17世紀『タムルード語彙集』(ヨハネス・ブクストルフ著)で有名になった中世ユダヤ教の伝説によれば、アダムと共に創られた、最初の女。アダムの最初の妻となるがその奔放かつ傲慢ゆえに不仲となり離縁し、後に悪魔と関係をもち夢魔リリンを産んだとされる。前記劇場版第26話でゲンドウが、アダムとリリスの融合を「禁じられた」ものと称したのはこのためである。

元来は農耕文明たる古代バビロニアの母神で、シュメール神話では死を司る神とされた。悪魔の地位に落とされたのは、性的奔放を忌避する遊牧文明の侵入によるものと言われる。「リリト」とも表記される。

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