トライデント(T.RAIDEN.T)とは、ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』に登場する、戦略自衛隊が開発した陸上軽巡洋艦。一番艦「震電」(パイロット:ムサシ・リー・ストラスバーグ)と二番艦「雷電」(パイロット:浅利ケイタ)が存在する。2006年に発売された同ゲームの特別編ではライデンという名で登場している。
その基本性能は極めて高く、陸上の最高速度は電源ケーブルを切り離したエヴァンゲリオンを楽に振り切るほどであり、6つのジェットを備えてホバリング及び水中航行が可能である。装甲板は戦車徹甲弾をもってしても貫通できず、破壊にはN2兵器をもってするよりない。動力は熱核型原子炉である。固定兵装はなく、コクピット下のフルカバードガンと肩のミサイルラックがオプション装備されている。高性能の裏返しとしてパイロットに多くの負担をかける機体構造となっている。少年時代からの習熟が必要なのはこのためであると思われるが、これがもとで霧島マナは健康を害しパイロット候補生から外れることとなる。
戦略自衛隊では2020年に予定される海外出兵に備え、少年兵部隊を組織して様々な特殊技能を持つ部隊を編成しており(この設定は『鋼鉄のガールフレンド』独自の設定か?)、トライデント隊もそれらの一つであると思われる。
陸上戦艦という兵器の構想自体は比較的古くからあり、英国ではウィンストン・チャーチル海軍大臣のもと装輪式陸上戦艦の開発計画が整備され、これが第一次世界大戦のソンム会戦で初めて登場する戦車へと繋がるのであるが、肝腎の陸上戦艦構想のほうはコストや運用の面で非現実的なものとして忘れられていく。劇中では現実世界とやや異なる歴史を辿り、2015年現在でも戦艦が現役であるなど兵器運用の面でも差があるのだが、このトライデントもそういう流れの中で開発されたものである。
リアルロボットに常につきまとうロボット兵器の弱点を克服する特段の設定があるわけではないため、軍事に詳しいFF作家からは大抵戦略自衛隊の無知無能を嘲笑う具とされる。ただ、JAなどの巨大ロボット技術が発達している作品世界での異なる可能性は考慮されるべきかと思える。とはいえ大和型戦艦のように、効果的な運用は難しいのではないかという意見が多い。
メカニックデザインおよびコンセプトは山下いくとが担当した。
「トライデント」は三股の矛であるTridentと雷電をかけたもの。一番艦「震電」は九州飛行機J7W1日本海軍十八試局地戦闘機「震電」から。二番艦「雷電」は三菱J2M3日本海軍局地戦闘機「雷電」から。
本編再構成ものにおいて『鋼鉄のガールフレンド』のエピソードを組み入れる際に登場するため、比較的登場頻度は高い。しかしFF作家の多くは艦名はおろかクラス名さえ認知していない。その後ネルフが接収して使用することも多く、ネルフの技術で改良を加えた上で支援兵器として使用されることが多い。